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彼は私の唇に優しく口づけをしながら自身を引くと、腕を私の首の下へと通した。
彼の腕の中へギュッと抱きこまれる。
この瞬間も、好き。
幸せを感じる。
「寿々……」
それがまるで“幸せ”と言っているようで、私も彼の胸に顔を埋めた。
結婚して二年も経つのにどうしてこんなに好きなのだろう。
そして、主婦になった今、これからは彼の腕の中でゆっくりと甘えられる時間が増えることを思い嬉しいと胸を揺らす。
私は満たされた幸せな気持ちで瞳を閉じた。
彼が私の髪をさらりさらりと撫でていくのが気持ちがいい。
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