プロローグ・惑星センリーにて、中武大

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中武は 「顔より・・・相変わらず 時間にルーズなコンピューターだね」 と中武は呆れたように言った 「そうかい?でも、宇宙の時間が 全て同じ様に流れているとは限らないからね~ それに、死なないあんたに 時間なんて関係あるのかい?」 「うん、俺はね、関係無いかもね。でも、地球人の仲間は死んでしまう。大谷さんはどうしたのかな?死んじまったかな? アハハハ、まだ3年か。病気でもしなければ 大丈夫か、それとも薬を飲んだかな、センリーの延命薬を。生きててくれれば、いいのだが」 「さてね、どうだかね 未だに探査システムの全ては動かしていない 外の世界にはね ピエールが嫌がらせに送ってきた 火星の動乱ぐらいしか 我々は知ることも出来ないからね 地球の通信方法では連絡は無理な話だよ ピエールの傍受を恐れて ケントもマリアも何も言ってこないしね」 「そうか、仕方無いな。では、ピエールの事でも調べるか、毎日やっているが」 「何か、新しい情報はあったかい?」 「まあね、やっとだよやっと。 ピエールは、この星の中央図書館に 長くたむろしていたと分かったよ」 「中央図書館?あの絵本とか絵画とか、 物理的な物が有る所かい? あれは物を触ることが、人の情操教育に良いと考えられて作られた、大昔の施設だよ。 今は殆ど、誰も利用しない」 「そこなんだよ。何故だか彼は、あそこが最後の立ち寄り場所となっている。仲間もいて、彼の痕跡を巧みに誤魔化した様だが。 ヒューマノイドのゴローちゃん、(中武が付けた名前)、と共に調べたら。 どうやら、あそこで何かをしていて、何かを見付けた様なんだよ」
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