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さて、何にしても家の中へは入れそうだが。
困った事に、外に二人中にも交代がいるとなると、4、5人の男を倒すか、騙すか
しなければならない、さて、どうしたものか。
私とイチローはモーリスを担げて家へと
向かった。見張りは大統領なのだから私が
と言ってくれたが、私はこれが仕事なんでね
と苦笑いをして譲らなかった。
そして長老の家のリビングに通された。
三人の男が軽食をつまみながら、お茶を
飲んでいた。私に気付くと立ち上がり
「大統領」
と言って言葉に詰まった。
まさか、ここまで尊敬されているとは
本気でこの星のトップになった気分だった。
私は努めて笑顔で
「ろくでなしの、長命族を気絶させてしまってな、カートが来るまで待たせてもらうよ。
ところで、ゼルスから連絡は?」
と聞くと、リーダーが
「あの人は、突然呼び出し突然、帰ってくるので……。我々も仕事があるので困る事も
あります」
と、ちょっと不満げに言った。
ゼルスよ、組織は万全ではではないぞ。
それとも、ボロウには奴を信奉する者達しか
いないのかな?
そうか、この星はユーリーが戻れば
軍事国家へと変貌してゆくのだな。
可哀想な短命族、そして長命族、
私も含めてか。
これは自由への戦いだな
と私は心を強くした。リーダーは
「大統領にコーヒーを御出しする。皆は交代で見張りを頼む、それと町にカートを持ってきてくれ、と連絡してくれ」
と言うと、二人が外へ出て一人残った。
そして、機械をいじり、町へと連絡を
入れていた。
う~ん、短命族は地球レベルの科学力は
あるのだな、と今更ながら確認できた。
私は適当に椅子に座ると、モーリスを介抱する、イチローを見ながら
「ゼルスは、宇宙船で出ていったのかな?
教えるな、と言われているのなら別に良いが」
と一応聞いてみた。するとキッチンから
「はい、大型のやつで行ったようです
ユーリー様と。山間に基地があるのです
そこまでは、転送で行かれました」
私は頷いた。
そしてトレーにコーヒーを持ってくる
リーダーに
「手間をかける。ゼルスめ、私に連絡手段を
与えれば良いのに。ファザーではまったく
意に介さない。しょせん命令を伝えるだけだからな」
と愚痴を言った。
リーダーは気の毒そうにしていた。
そして、タバコを吸い出した。
まさか、センリーでタバコに出会うとは
まあ、地球のものとは別物なのだろうが
良い匂いが部屋に充満した。
リーダーは煙を逃がすために窓へと寄った。
すると、外を見て
「おい!銃を持て、誰か来る!」
と仲間に言った。
私は驚き、えっ?とリーダーに近寄ると
そこには2人のスーパーイレブン
ピエールの仲間が2人立っていた。
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