センリー動乱

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なのにリンダには、俺は身勝手だなと思ってしまった。 「センリーが平和になれば、地球とセンリーは近くなるよ。隣の家ぐらいにな」 俺はニコッと笑ってマリアに言った マリアも笑顔を返した。 「よし、怖がっていても仕方がない。 イチロー、ゼルスはいなかったのだな センリーには?」 とイチローに聞くと 「ピエールがいます、何をするか?」 「大丈夫、俺達仲間だから、今のところ 一応……連絡してみて」 と自信がなくなって言うと、コンピューターが 「連絡入ってます、繋ぎますか?」 「ああ……」 とあまりのナイスタイミングに 言葉に詰まった。そっかチャーリーが 報せたのか、当然だなと ちょっと格好つけて背筋を伸ばすと。 ポンと中空画面にピエールの上半身アップが 映った。 あっ!こいつ、公安の今村の顔だから 度々ビックリする。 チクショーと思っていると、ニヤリと笑い。 「来たか、アンチシールドは作れた様だな。 うん?知らぬ者が二人ほどいるが、 地球人か?」 と聞くので誰と誰?の事、と思い返すと 「ああ、リンダとス……ロボット、ヒューマノイドのロイだ」 と言うと、ピエールは画面をジーッと 見ているのか黙ってこっちを見てから。 「成る程な、少しはまともになってきたな。 頼もしい限りだ、ではマザーのあった所の 丘の上にでも着陸してくれ。 私もそこに行く。アンチシールドがあれば 容易いが、短命族の連中がいるのでな あまり近寄るな。 ゼルスも、じき現れるだろう、武器を忘れるなよ」 と切れた 「けっ!あの野郎、一方的だな。 チクショーやっぱ嫌いだわ、和平なんて くそ食らえって気分だ。 まっ、ゼルスを倒すまでだ、って なんで倒すんだ?まあ良い こっちはこっちでやらせてもらおう」 と俺が戦いが嫌いなので言うと、マリアが 「全てを終わらせるには、新生ファザーとか 言う管理コンピューターと、それを造った ゼルスを倒すしかないのでしょう。 そうなれば、プラチナの科学者を戻す理由も なくなります」 そうだった、肝心な事だった。 ゼルスなら戻したいプラチナの科学者だが 俺もピエールもいない方が良いのだ。 ゼルスは今センリーにいない? まさか…… 俺は嫌な予感がしてきた。 兎に角ピエールの指示に従おう。 「よし、ファザーの見える丘の上に着陸だ。 スーパーステルスを使って、短命族には 見付からないように。 ファザーは攻撃力は無いようだからな」 「了解」 コンピューターは答えた。
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