こたつねこ。

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 直後。  膝の上が軽くなった。  ハッとして膝の上を見る。猫の姿は無く、視界の端に、コタツの掛け布団がもぞもぞと動くのが見えた。止めなきゃ、と手を伸ばしたものの、間に合わず、もぞもぞした動きが止む。  え……? うそでしょ?  まさか……だよね?  どうしようもなくてそのままコタツの様子を覗っていた。  数分後。  コタツの掛け布団がもぞもぞと動き出して、猫のしっぽが先に出てきた。  そして。  出てきた猫が咥えていたものは、人の足先だった。  思わずコタツから自分の足を引き抜く。  驚きに固まったままそのまま見ていると、猫はずるずると引っ張り続けて、コタツから男の人を引きずり出した。  いろんな意味であり得ない。  どうしろというの、こんなの。  っていうかなんでそんなことが。  ちょっとそこの猫ドヤ顔しないで。  それ何か獲物を献上されてる気分に――  ハッ、まさか。  昨日といい今日といい。そのドヤ顔は獲物(食べ物)を捕らえてきた(持ってきた)ことを褒めて欲しいアピールだったりするの?  ……あれ? でも褒めた覚えは無いのにそれを繰り返すのはどういうこと?
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