0人が本棚に入れています
本棚に追加
私は猫を追い出す事を諦め、風呂上がりの髪を乾かしてからコタツに入った。
すると。
猫は私の元に寄ってきて、私の膝の上で丸くなった。
……なんか……凄い猫だなぁ。
なんて言うか……行動が。
堂々としているというか。
図々しいというか。
しかし、寄ってこられて悪い気がするはずもなく(猫好きだから)、そうして見ていると触りたくなった。
い……いい、よね、少しくらいなら……。
そう思って、そっ、とその身体に触ってみた。
も……もふもふ……っ。
その触り心地に感動する。
野良猫(?)とは思えない毛触り。
その感触に、ひと撫ででは我慢できなくて(むしろ触発されて)二度三度と撫でる。猫の様子を覗うように見るが、嫌がってはなさそうだ。
あー、たまらん、癒やされる……。
あまりにも気持ちよくて、猫を撫でる手が止まらない。
気付けばこのシチュエーション、私の憧れていたコタツに猫じゃないか。
「あぁ、これでミカンがあれば……」
思わずそう呟いていた。
コタツと言えば猫、というのはもちろん、コタツと言えばミカンも定番だしねぇ。
最初のコメントを投稿しよう!