こたつねこ。

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 私は猫を追い出す事を諦め、風呂上がりの髪を乾かしてからコタツに入った。  すると。  猫は私の元に寄ってきて、私の膝の上で丸くなった。  ……なんか……凄い猫だなぁ。  なんて言うか……行動が。  堂々としているというか。  図々しいというか。  しかし、寄ってこられて悪い気がするはずもなく(猫好きだから)、そうして見ていると触りたくなった。  い……いい、よね、少しくらいなら……。  そう思って、そっ、とその身体に触ってみた。  も……もふもふ……っ。  その触り心地に感動する。  野良猫(?)とは思えない毛触り。  その感触に、ひと撫ででは我慢できなくて(むしろ触発されて)二度三度と撫でる。猫の様子を覗うように見るが、嫌がってはなさそうだ。  あー、たまらん、癒やされる……。  あまりにも気持ちよくて、猫を撫でる手が止まらない。  気付けばこのシチュエーション、私の憧れていたコタツに猫じゃないか。 「あぁ、これでミカンがあれば……」  思わずそう呟いていた。  コタツと言えば猫、というのはもちろん、コタツと言えばミカンも定番だしねぇ。
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