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どきりとした。え? それで怒ってたの?
「だ、だって、瀬戸君、風邪だったから……」
「それでも、だよ。
だいたい見舞いにも来ないで……」
瀬戸君の拗ねた顔。なんだか可愛いと思った。
「ご、ごめんね! 家もどこかわからなくて」
「とにかく、俺のノート以外、見んな」
瀬戸君の声、大きいけど、少し震えてる? なんとなく瀬戸君の耳が赤いような……。
「返事は?」
「は、はい……」
瀬戸君、もしかしてヤキモチやいてくれたのかな。そうだといいな。
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