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第 1話 鳥追いの女
春を予感させるにはまだ早い。2月の青く晴れ渡る空は突き刺さる冷気をより一層凍えさせていた。
「 暇っすねぇ 」
「 暇だねぇ 」
ここは東京都の西の外れに位置するとあるコンビニエンスストアの店内である。
「 大丈夫なんすか 」
「 何がだい月夜君 」
20代半ばくらいの黒のパーカー付きスエットにエプロン姿の男性が答える。
「 お店ですよ こんなにお客さん少なくてやって行けるんですか 」
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