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っていうか、コイツどっから涌いて出た。
「 おつかれ ユキちゃんいつ来たの 」
「 店長とツクさんが見つめ合って楽しそうにお喋りに夢中になってる最中によ 」
いやいやいやいや 訂正しないといけない部分が沢山あるんだが。そんなはず無い、ここ30分ほどお客さんは来ていない。いくらお喋りに夢中になってても … なってないのだが、ユキが入って来て気づかないはず無いのだ、そもそも来店チャイムが鳴ったのは1度だけ、無人の自動ドアが開いて2人揃って挨拶しかけた …… いや違う。閉まりかけたドアを見ただけだ。
「 ほら月夜君 あの時だよ ドアだけ開いてチャイムが鳴った あの時僕らの目に止まらぬほど素早く移動して…
「 イタチかよ 」
「 それよりツクさん 外の車 ツクさんのお迎えじゃないの 」
ユキの言葉に外を見遣ると、黒の一台の高級外車が店の前の歩道に停まってあった。
「 げっ 」
「 あれ 車田さんだっけ 僕 あのおっさん超怖いんすけど 」
「 あのおじさまは 店長がツクさんにやらしい事しないように見張ってるのよ 」
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