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ついに作戦当日になった。AAAは地球付近を航行中で、あと一時間もしないうちに降下ポイントに到着する。
シェスは発進前の最終チェックのため、ロクセルと共にSPの整備を。ケルーとトフィアは地球付近での作戦は初めてのため、最後のシミュレーションをしている。
そんな中、キラウェールとバディとキャニーが艦橋に集められていた。
「艦長、知らせることって何?アタシ達も最終調整したいんだけど」
ローヴィは神妙な顔で三人の足元を見ている。キラウェールが痺れを切らそうとした瞬間、ウローラが口を開いた。
「…これから話すことは機密事項だ。特にシェス・ラックス少尉にはくれぐれも内密にして欲しい」
三人ともローヴィではなく、ウローラが話を始めたことに驚いた。特にキラウェールは言い争ったことを思い出したためさらに驚く。だが、キラウェールは周りを見て口を開く。
「…レヴニカちゃんとかいるけど大丈夫なの?」
キラウェールの言う通りクルーもいる。しかし、ウローラは「構わん」と言い切った。
「既に三人は知っている。そして三人とも黙秘を約束している」
「…もしかしてSPのことについてですか?」
張り詰めた空気の中、キャニーが口を開いた。
「流石だ、リライン少尉。だがもう一つある」
キャニーはSPのスペックがアウラーに劣っていることを知っている。そしてバディとキラウェールは単にSP(エスピー)と呼ばれていることに疑問を感じていた。だが、もう一つの事に関しては分からなかった。
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