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『か、カラスを確認!全機、至急ラックス少尉の援護を!』
言われる前にバディは行動を起こしていた。機体を動かし、SPを守るように前に出る。
『アタシが引き付けるわ!みんなはシェスちゃんの援護を!』
「自分がラックス少尉を守ります!キレカ少尉、前に出ろ!」
『言われなくても!ここで時間食って地球に引きずり込まれるのはごめんだからな!』
指示を出すとほぼ同時に、キラウェールとケルーはリーヴァスに突撃していく。その時、レヴニカから通信が入る。
『一分です!一分間時間を稼げれば十分なはずです!』
「一分…ガーデン曹長、君は中間地点で二人を援護だ!ランチャーなら十分な援護になる!」
『り、了解!』
トフィアも機体を動かし、高出力レーザーランチャーを展開させる。その時、バディもレーザーライフルを構えた。
しかし、照準はリーヴァス…ではなくアウラー三番機、トフィアに合わせた。そして躊躇なく引き金を引いた。
『う、うわぁ!?』
突然発砲されたことでトフィアは動揺するも何とか回避した。これを見たシェスは叫ぶ。
『何やってんスか!バディ中尉!』
『そ、そうですよ隊長!味方に発砲するだなんて…』
「黙れ」
声は恐ろしく冷たく無機質だった。これにレヴニカからも制止の言葉が飛んでくる。
『中尉!?何をしているんですか!?』
この間、キラウェールとケルーにも通信は入っていたが返事をする余裕などなかった。
「単刀直入に言おう。これは復讐だ」
『ふ、復讐…?うわ!』
バディはなおも発砲を続ける。既にシェスを守る任務すら放棄し、地球の引力に引かれないように調整しながら正確に射撃する。トフィアはシールドを主として攻撃を防いでいるが地球の引力に次第に機体が引かれだし、徐々にパニックになっていく。そんなトフィアに代わってシェスが発言の意味を問う。
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