第一章:建前

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 この一連の流れをシェスは聞いていたが、バディの発言『これ以上、君のような存在を作りださないためだ』の意味が分からず考えていた。すると、ウローラの声で主砲の発射を知らせる声が聞こえてきたのである。  これはどう考えてもリーヴァスにではなく、バディに対して発射していると悟ったシェスは「ウローラ艦長、やめてくださいッス!」と叫ぶが、ほぼ同時に強制的に通信が途切れ、警報音がコックピットに響いた。 「っ!?限界点か!?てか、こうなると通信も出来なくなるのかよ!」  シェスは急いで冷却剤を噴射させる。そして鉛のように重い操縦桿を何とか動かしながら叫び続ける。 「中尉!さっきの意味ってなんスか!?なんなんスか!?」  だが声はコックピットに響くだけで誰にも届かなかった。  そしてSPは無事に降下ポイント箇所に降下して行った。
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