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「ダリル中佐!兄さん!報告終わったんですか?」
「おう。それでシェスは地上戦のノウハウだとか、グラウンドシューターとか全く知らねぇみたいだから、一緒に教えてくれねえか?」
ディイスは乗降用のワイヤーで降りてきながら「いいですよ」と返す。
「レイアン中佐、よろしくお願いしますッス。それにディイスも」
「任せとけ。まあグラウンドシューターはセンスの問題だと思うけどな」
「僕もグラウンドシューターはセンスの問題だと思いますね…設定とかも決めないといけないし…」
言いながらディイスは着地し、シェスは少し考えて答える。
「…物は試しってやつッスね。乗ってみるッス」
この答えにレイアンはカッカッカと笑い、シェスの肩を叩く。
「それでこそだぜ。ま、最初はシミュレーションをやってもらうけどよ」
レイアンはディイスのSPが立っている後ろの格納庫を指さす。そこには壁際にポツンとシミュレーション機があった。
「あ、やっぱりいきなりはダメッスか?」
「いきなりは無理に決まってんだろ。事故って終わるぜ?」
ディイスも「ですね」とレイアンに同意し、シミュレーション機に向かって歩き出し、シェスも二人に続いた。
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