第三章:象徴

181/181
310人が本棚に入れています
本棚に追加
/778ページ
「お前さんの考え…ワシには分からんのぅ」  老人は部屋で男に告げる。しかし、男は「分かってもらうつもりなど無い」と切り捨てる。 「このまま進んでも構わない。計画は変わらないのだからな」  老人はしばらく何も返さなかったが、モニターにリーヴァスが映ったところで口を開く。 「少年にこの話はするのか?」 「しなければ納得はしないだろう。アイツも自分の手で結末を決めたがるからな」  老人は「そうか…」とだけ返す。そしてゆっくりと出口へ向かい、部屋を出ると呟いた。 「全てが上手く行き過ぎているが…お前さんは何をしている…?グレリアード・ラリアンクス…」
/778ページ

最初のコメントを投稿しよう!