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そう入力して送る。ついでに大体毎年同じ問題が出ていることも書き添えた。
【行くにきまってるじゃん】
すぐにそう返事が返ってくる。
【いつもありがとうな】
簡潔だが、あいつらしいお礼の言葉に思わずニヤニヤとだらしない笑みがこぼれる。
まあ、向こうからは見えてないので別にいいだろう。
【お前のそういうやさしいところ好きだよ】
画面を見ながらニヤニヤとしていると、松浦から、さらにメッセージが入った。
表示されたメッセージを見て思わず吹き出す。
こいつ、友人に気安く好きとかって言わないタイプだよな。
何て返事をしていいのかわかんなくて、親指がゆらゆらとスマホの画面を滑った。
と、間違えて送信ボタンを押してしまった。
そこには
【俺も】
と入っていて頭を抱える。
しかも、俺が送信したのとほぼ同時に
【なーんてな】
と松浦から返事があった。
えっと?
あれ?
冗談だったのか。
エイプリルフールの嘘というか冗談だったのか!?
やらかした。どうする?俺も冗談だったって言わないと。
何て、入力すれば軽く流してくれるのか、そんな事を延々と考えていると
【ちょっ!?え、マジ?】
【おーい、細野?】
【電話するから必ず出ろよ!】
矢継ぎ早に、送られてきたメッセージの内容もいまいち頭に入らない。
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