Monogon

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 自覚しきれていなかった自身の中に眠る欲望を(えぐ)り出し、掻き乱し、挙句の果てにとんでもない感情を焚き付けていった……あの男。  もう一人の同僚の(イェン)がもたらした淫猥な罠に翻弄されることになろうとは――この時の紫月(しづき)には想像すら出来ずにいた。
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