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放った白濁を拭ってくれるようなそぶりで、まだ冷めやらない熱を再びキュッと摘れ、しごかれて、大袈裟なくらいに腰元が跳ね上がった。前屈みになり、目の前のゴツゴツと固い胸板にしがみ付き、すぐさま荒ぶり出しそうな欲情を抑えるのも難しい。
「っくしょ……どっか……部屋――空いてる部屋……に……」
「続きをしてえか?」
甘く、低く、わざとじゃないかというくらいに色香の伴った声が耳元を撫でる。もう全身が性感帯にでもなってしまったかのような、それは辛くさえ思える程の欲情の感覚だった。
「続き、してえんだろ? どうなんだ、紫月――?」
「……ッ、クソッ……! 誰が……続きなんか……」
言葉では反抗するものの、無意識に預けられた身体が、素直に『欲しい』と言っている。
「分かった、ヤろうぜ続き。もっともっとよくしてやる。もっと……めちゃめちゃに堕としてやるよ」
「……んっ、あ……っう……!」
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