プロローグ

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プロローグ

 高い高い空の上、そのまた上には、はるか遠く天の国があるという。  もしもそれが本当の話なら、俺のいるこの場所は地の獄なのではないだろうか。  この地に磔にされたまま、もがき続けるしかないのならば、生きることに一体なんの意味があるのだろう。  それならば、いっそ、はるか遠くへ――。
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