ぬくもり

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「ただいま」 「おかえり、友介。お腹空いてる?」 「いや、そんなに」 「そう。じゃあ、先にお風呂入ったら?」 「え・・・・・・父さんは?」 「帰りが遅くなるって言ってたから」 「そうなんだ・・・・・・」 俺は久々に実家に帰っていた。 大学入学と同時にこの家を出たあの日から、時が止まっている様にさえ思える空間。 けれど確かに時が刻まれていることも俺は分かっていた。 およそ6年ぶりの帰省だった。
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