僕の話

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僕の話

 その日あったことを書こうと思うから、別にこの話に物語性なんてないし、粗筋もない。  でも、俺の周りの人に迷惑がかかるといけないから、所々脚色することにしよう。  とはいっても、どこまでが脚色かは伏せようかな。  その方が面白いと思うし。  とにかく、僕は陽という名前で19歳で男だ。  東京圏内のアパートに住んでいる。  実家は大阪のお寺さん。母方の祖母は住職。  不思議だけど祖父ではなく祖母が住職なのは事実だから変えなくてもいいだろう。  今時尼僧は珍しくないはずだし。  父親はいない。  母子家庭。  実家には今弟がいる。  上に兄貴がいて、兄貴は神戸に住んでる。  社会人。  僕は、  独身。  学生。  友達は結構いる。  でも彼女はいない。  欲しい。  切に。  今日はバイトが終わって、寒いから布団にもぐってこれを書いている。  初日だし、この本の趣旨だけ書いておこう。  本とは言ってもこれは不定期につける日記みたいなもので、その日に起こった不思議なことをできるだけ詳しく書いていこうと思ってる。  今日は自己紹介するページも書いてしまったから、今日あった不思議なことについては次のページに書こう。
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