10人から先は覚えていない

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10人から先は覚えていない

殺し屋…マンガや映画の中ではよく出てくるが、ホントにいたとは… 「…っ!まさかソンヒョク、それをオレにバラしたって事はオレを…?」 達也の表情が青ざめた。 「するわけねぇだろ、お前がオレの事をバラさなきゃ何もしねえよ」 ソンヒョクはその靴を再び履いた。 コリアンタウンのマフィアか… 日本のヤクザとはまた違う恐ろしさを感じる。 「まぁ、でも日本のヤクザのほとんどは在日だったらしいぜ、今はどうか知らないけど」 それは聞いたことがある。 右翼団体にも在日の連中がかなりいるって事もよくある話らしい。 反韓国を謳う右翼に在日の人間がいるっていう理由の1つに日本人になりすましているって事と、単に日本が好きだからという理由、諸説あるが、在日の人間がいることには違いない。 「…でもなんでそんな事をオレに?別に言わなくてもいいのに」 ソンヒョクはまたサンドバッグを叩き始めた。 「だってお前も人殺した事あるだろ?隠してもわかるんだよ、オレには」 達也はソンヒョクに見抜かれてたみたいだ。 「こういう仕事をやってると勘とか雰囲気でピンとくるんだよ。それにこの地域に住む日本人なんてまずいないからな。お前、ここで身を隠してるんだろ?」 「…」
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