母親の痴態

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母親の痴態

オレは物心ついた頃から父親という存在はいなかった。 3つ上の兄がいたが、父親が引き取り、オレは母親に引き取られる形で築数十年の経つ2DKのアパートで過ごした。 母親の名前は千尋(ちひろ) オレを育てる為だろうか、母親は夜スナックで働くようになった。 やがて母親の格好が段々と派手になり、香水の匂いを撒き散らし、朝方男を連れ込んで帰ってくるようになった。 オレは別の部屋で寝ていたが、襖だけで仕切られていた部屋で母親はその男と全裸で抱き合っていた。 男女の喘ぎ声が否が応でも聞こえてくる。 オレは寝たフリをしながら、襖をそっと開け、母親が男に抱かれ、悦んでいる場面を幾度となく目の当たりにした。 母親は毎回別の男を連れ込み、セックスに耽っていた。 随分とふしだらな母親だったが、不思議と嫌悪感を抱く事はなかった。 こんな調子だから、母親は夕方出掛ける前にテーブルに1000円を置いていった。 それはこのお金で夕飯を食べなさいという意味で置いた金である。 オレはコンビニでカップラーメンやおにぎり、菓子パン等で腹を満たしていた。そんな日々を過ごしてきたオレは母親の手作りの料理を食べた記憶が無い。 当時母親は30代前半、女盛りである。 それを考えれば、男とそういう仲になってもおかしくはない。 中には当時小学生だったオレに小遣いをくれたり、飯に連れてってくれる男もいた。 母親はいわゆる和風美人で切れ長の目に少し影のあるような妖しい顔立ちでスタイルも学校の友人の母親に比べればかなり良かった方だと思う。 オレは特に反抗期という時期はなく、すれ違いが多かったためか、ほとんど会話という会話をしたことがない。 こんな調子だから、学校行事に参加した事はほとんどない。 朝方に帰り、男を連れ込み、情事に耽る。 オレが学校に行く頃は男と素っ裸で抱き合って寝ている。 このことについては、母親も仕事の為にやっている事なんだろうと思っていたが、とても他人に言えるようなものではない。 そんな調子で母親は母親、オレはオレ、という互いを干渉しないスタンスで生活していた。 そしてオレが中1の頃、今まで住んでたボロアパートからオートロック付の分譲マンションに引っ越すようになった。
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