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沈む気持ち
翌日の日曜日、智流は寝不足でふらつく体を引きずるようにして、高安との待ち合わせ場所へ出かけた。
あいにくの曇天で、まだ午前中だというのに薄暗い。今の智流の気持ちのようだ。
待ち合わせ場所の駅前へ五分ほど遅れてやって来た高安は、智流の顔を一目見るなり心配そうに眉をひそめた。
「どうした? 智流、顔色悪いぞ?」
「え? ……あ、うん。ちょっと寝不足気味で」
「大丈夫なのか?」
高安が心配げに聞いてくる。
「大丈夫だよ。早く行こ」
智流は強がって笑って見せた。
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