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その部屋にいたのは、白装束を着た男二人、女三人。
みんな、俺の従兄弟かはとこで、盆や正月に顔を会わせている連中だった。
一番の年長が将で当時十七歳、一番下が十一歳の従妹だった。顔を会わせているといっても、特に親しいというわけでもなく、自然と男と女で別れて過ごしていた。
俺は、小さい頃から、よく女の子と間違われていたた。
それが嫌で背が伸びるようにと、バスケ部に入ったものの、結局背は伸びず、十五歳になっても女子と混じると、ショートカットの女の子と間違われるくらいだった。
それが酷くコンプレックスで、俺とは正反対に身体のデカい将に羨望の眼差しを送っていた。
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