俺はこの世界の主人公である

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 異世界転移を終わらしたエロ神はというと、転移のお疲れ感に浸っていた。 「いやぁ、ようやく今回の異世界転移作業も終わったわ」  エロ神はけのびをして、コタツとテレビの電源を落として立ち上がり着替えを始めた。 「異世界転移終わったあとはやっぱり地球のタダキャバだよな~、ま、その為に神様やってるようなもんだけどな」    神様というのは、自分のその日の業務が終わると下界に降りて、偽ブラックカードを使い回し次の業務まで遊び回るらしい。  エロ神は鏡の前で私服のチェックをしていると、突然何かを思い出してキメ顔をした。 「そうだ、和司くんにクリア条件の紙読ませるの忘れた」  指を鳴らすと、エロ神の手元にクリア条件の書いてある紙が出てきた。  その紙を紙飛行機に折って、ポイ捨てをするように異世界の下界へ飛ばした。 「和司くん、君がその世界で主人公並の面白いことをしでかしてくれることを祈ってるよ」 「よし、そんじゃ、待っててねぇ!うららちゃ~ん、はなさ~ん!キャバクラ~!」  その夜、エロ神が下界でやらかしたという噂が神様達の間で話題になったらしい。
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