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ぼくの棲家はハルキの部屋の半分を埋める水槽。
アロワナのハローが同居してる。
ハローの鱗は薄い紅色をしていてとてもきれい。
鱗のないぼくとは随分違う。
ぼくはハローと行き違う時や、ハローがぼくのすぐそばを通る時にそっと尾ひれで彼の腹に触れるのが好きだった。
ハローとぼくは夜でも仄青い水槽の中でよく泳いだ。
ぼくには長い触手が2本胸の脇に付いていて、それをうにゃつかせ、尾ひれを振るわせ、泳ぐ。
泳ぎながら途中でそっとハローに触れる。
ハローは何もいわずに僕をすり抜けやり過ごす。
ぼくは水面に腹を出して眠る。
最初、ハルキはぼくが死んだと思って、慌てたらしい。
でもぼくはいつも、腹を水面に出して浮かび、眠った。
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