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【プロローグ】始まりの日
「パパ、今日も地下に行くの?」
「そうだよ。一緒に来るか?」
幼き頃まだ父親が生きていた頃の話だ。
父親は、探検家で地下に潜って掘ってお宝を探すのが大得意で趣味でもあった。
そんな父親に憧れていつも父親と一緒に地下に潜っては、お宝を発見したりしてとても楽しかった。だが、そんな楽しい日々は、そう長く続くことはなかった。
あの日までは、
いつも通り父親と一緒に地下に潜って
宝を探していた。
すると、父親は、お宝を発見してすぐにオレに見せてくれた。そのお宝は、真っ赤で情熱的な色をした宝石だった。
「見てみろ、お宝だ。」
「真っ赤。こんなの初めて見た。」
オレは、その真っ赤なお宝を見たときは、
興奮がおさまらなかった。
すると、次の瞬間、父親の口から出た言葉がオレをさらに喜ばせてくれた。
「そのお宝やるぞ。」
「いいの?パパ。」
「ああ、いいさ。あっ、ただし約束だそのお宝は、パパからのプレゼントだ絶対無くすなよ。」
「うん。分かった。」
そして、お宝をオレがもらった後、さらに掘り続けて奥に進んでいる時だった。
地面が突然、天井が崩れ始めた。
すると、天井が崩れ始めたことに素早く気づいた父親は、オレに、強く大きな声で言った。
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