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「私ね、今どうすればいいか迷ってるだけど、どうすればいいと思う?」 なんて言っても、ネコには通じるわけもない。 ……ついさっき同じこと考えてた。危ない危ない。思考がループし始めてる。 「にゃー」 私の指を舐めるのをやめると、私を一度見て歩き始めた。 三メートルほど歩いたところで、立ち止まりこちらに振り返った。 「あは。ついて来いって?」 「にゃ」 ネコと会話している様で、楽しくなりながらネコの隣を歩く。 「あ、名前とかあるのかな?」 私がそういってかがむと、まるで言葉がわかっているかのように立ち止まり、こちらを見上げてきた。 ネコの首輪とかに名前が書いてないかと探してみる。 どこにも書いてなさそうなので、首輪を取って内側を確認してみる。 内側には「toto」と書かれていた。 「えっと、トト? でいいのかな」 私が確認するように言うと、ネコは「にゃ」と短く鳴いた。 「よっし、トトだね。私、エリ。よろしくね」 などと、トトに自己紹介をする。 自己紹介が終わると、トトが立ち上がり歩き始める。
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