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それを見て、私も立ち上がってトトに続く。
時の止まった世界では、出勤する人やごみを出している人などが、中途半端な体制で止まっている。
車も動くことはなく、本当に私とトトしか動けていないということを再確認させられる。
トトが最初に止まったのは、コンビニの目の前。
「にゃーにゃー」
「コンビニ? 本当におなか空いたの?」
「にゃ」
コンビニの自動ドアをカリカリとし始めたトト。
私は、自動ドアが機能しないことを確認すると、自力でスライドさせる。
すると、スーっと動いた。
トトは、隙間が空いた瞬間に中に入り、私もそれに続く。
動かない店員さんに悪く思いながら、トトに続く。
すると、トトはネコの餌の所で座っていた。
「ダメだよトト。盗みになっちゃうよ」
などと言いつつ、盗らないと自分も空腹で倒れる、ということはわかっている。
足元で泣き続けるトトと、挙動不審になってしまう私。
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