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大丈夫なのかな? 手に取った瞬間に誰か動いたりとかしない? そんな不安ばかりが、私の頭をぐるぐると回り続ける。 そんな私を見あげて、しびれを切らしたのか、トトは私の脚を前足でぽふぽふと叩き始める。 「うー……わかったよ……」 確かに、この状況じゃあしょうがないっちゃしょうがない……と思うことにする……ようにしないと心が痛い。 生きるためだもんね。 私は、動かない店員のほうをちらちらと見ながら、三つほど猫缶を取って、自分の分のパンと飲み物を、同じく三つづつ取る。 猫缶をパーカーのポケットに入れて、両手で抱えるようにしてパンと飲み物をもって、逃げるようにして外へ出た。 心臓がバクバクとうるさいほど音を鳴らし、やってはいけないことをしていると思うだけで、罪悪感が押し寄せてきて、足が震える。 トトは、私を見上げながらもついてくる。 走っていると、公園が見えてきてそこへ行く。 ブランコに乗りながら、一息ついた。 「はぁ……はぁ……あぁぁあぁぁ……」
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