プロローグ

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暗闇。 外が騒がしい。 「あ・・・で・・・」 なんて言ってるんだろう。 「あと・・す・・で・・・」 ここからじゃ聞こえないな。 もっと近づいて、もっと・・・ 「あともう少しですよ! 頑張って」 何の話をしてるんだろう。 「ほら見えてきましたよ!」 あれ、なんか・・・ 眩しい。 「おめでとう。元気な男の子ですよ」 眩しい。 「ん、この腕の・・・傷?」 「いや、少し赤くなってる程度だから問題ないだろう」 眩しい。 誰かこっちみてるな・・・ 「あなたの名前はルトよ・・・」 ルト。僕は・・・ルト 「あなたは一人なんかじゃないわ。どんなことがあっても必ず******できる」 え? 何が・・・できるんだろう 眩しい。 眩しい。
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