第2章

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空中ブランコを飛び移り、間合いを取るディレット。 すると観客席の人形がディレットに向かってナイフを投げる。 「ギャァヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒ! 武器はお客さん達が用意してくれるんだ! 」 受け取ったナイフを今度は俺に目掛けて投げる。 「危なっ・・・!」 ストンと音を立てて床に突き刺さるナイフ。 そしてその後も次々とディレットに武器が渡されていく。 「ギャァヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒ!」 不快な奇声を上げながら次々とナイフを投げてくる。 それを一つ一つ丁寧に見切って避けたり剣で弾いたりして凌ぐが、これだと消耗するだけでいつかは命中してしまう。 「くっ・・・この!」 なんとか3本のナイフを弾いて、その隙に間合いを取るために近づく。 しかしこちらが近づいても相手は空中ブランコを飛び移って、距離を取って戦ってくるのだ。 「これじゃ近づくこともできない・・・」 相手の足を斬るだけで動きが封じられるというのに・・・ 何かいい方法はないか。 相手は武器を投擲して遠距離攻撃を放っている。 こちらは唯一の武器であるこの剣を投げるわけにはいかない。 遠距離武器・・・ まてよ・・・? 「ターリス、さっきの銃弾みたいなのって後何発出せるんだ?」 「後5発しか撃てない・・・」 「それだけ撃てれば充分だ。あいつの足、狙えるか?」 「任せて!」 ターリスが肘を曲げると小さな銃口が現れ始め、そこから先程と同じように銃弾が放たれる。 それは一直線にディレットの弱点である足へとむかう。 「残念ハズレ~!」 しかしそれはディレットの持つナイフによって弾かれてしまった。 「僕ちん動体視力すごいからね、こんなの朝飯前だよね。」
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