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懐かしい家だ。
俺がまだ小さい頃。
母親がまだ生きていた頃住んでいた家だ。
ここは夢の中だろうか。
母親が今目の前にいる。
「ルト、あなたのその右腕の傷はね、きっとルトを過酷な道に引きずり込もうとするはずよ」
右腕の傷・・・
Ιマークの事か。
「だけど大丈夫。どんな事があっても必ず****できるから・・・」
なぜだろう。
いつも肝心な部分が聞こえない。
「あなたの****は****。その意味は異国の言葉で****という意味」
聞こえない。
「私の余命は少ないけれど、大丈夫・・・大丈夫よ」
視界がぼやける。
グラーっと視界が歪み、やがて真っ暗な何もない世界になった。
声が聞こえる。
あぁ、ターリスの声だ。
「起きて! 着いたよ! ルトー!?」
やはりここは夢の中らしい。
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