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 食堂で2人で朝食を取る、登山者がメインの宿泊所だけあって朝は早いのだ、俺たちの他に既に数人が登山の準備を済ませ朝食を取っていた。メニューは味噌汁に焼き魚に玉子焼きと質素な日本食だがこれが美味しい、やはり旅先の雰囲気が大きく味覚を刺激するのだろうか。  食事を終えて。 「 今日はチームだ 私の事は班長と呼ぶといい カメラは使えるんだよな 」 「 はい 写真部に所属してます 」 「 別に芸術的な写真を撮るわけではないからこだわるな シャッターチャンスだけに集中しろ シャッターチャンスさえコンマの狂い無く逃さなければそれは必然的にいい写真だ それがプロの仕事だ まあ難しいと思うが意識だけしてみろ 」 「 はい 」 「 今日こそ河童を捕獲するぞ 」 「 えっ 」 「 なんだイソノ 」 「 捕獲するんですか 」 「 当たり前だ 見つけ次第捕獲するに決まってるだろう 捕獲が無理な場合は最悪身体の一部分だけでも持ち帰る 首なら文句はないんだが手首でもまあヨシとしよう 出発するぞ 」 「 …… 」  宿泊所から10分ほどの所に川があった。昨夜聴いた水の音が嘘のように物静かな流れの川だった。あれは本当にこの川の音だったんだろうか、それとも単なる夢の中の事なのだったのか。 「 この川に河童がいるんですか 」     
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