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「 雰囲気で見えたり見えなかったりするんなら視える雰囲気にすればいい そうしたらヤツはきっと出てくる 」
寝袋を背負わされた段階で嫌な予感はしていたのだがその日は川岸で野宿する事になった。一日中慣れない足場を登り続けたせいで脚がパンパンだ、体力にはそこそこ自信があるのだが流石にしんどい。
見た目、引き締まってはいるが何方かと言えば華奢な女性らしい体型の三刀小夜がケロっとしているのには納得がいかない、その事を言うと歩き方が悪いと言われた、考え無しにただ足を運ぶから無駄な負担が掛かるのだと。
日暮れ前に携帯食で夕食を済ませ暗くなる前に寝袋に入った。何か気付いたら直ぐに起こせと言われた。川岸は小石が敷き詰められた平坦な場所で俺の方が川側で3mほど離れて三刀小夜の寝袋がある。
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