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 ザーッっと水の音が聞こえる 当たり前だ 川の岸にいるのだから ピチャリピチャリとかポトポトとかチャプチャプとかあらゆる水の音が混じりあっている 虫の声も聞こえる 風の音も聞こえる 俺の周りをあらゆる音が埋め尽くす 隙間なく 喧騒な都会を離れれば音の無い静寂の世界があるなんて嘘っぱちだ 世界はうるさいほどの音で溢れ返っている 木々の間から見える夜空は満天の星空だ 地面にしがみついてなければ落っこちていきそうな恐怖すら感じる 近くで寝ているはずの三刀小夜は気配も感じられない もう眠っているのだろうか だが彼女の吐息は聞こえない 同じ寝袋に入って顔を寄せ合って眠れば彼女の吐息が聞こえるだろうか  バシャンバシャン 水面を何かが激しく打つ ゴウゴウと水の流れは激しさを狂ったように増してゆく 冷たい水の中から何かが出て来た それは生暖かくなった水滴を滴らせながら近づいてくる ピチャピチャと水掻きのある足で近づいてくる すぐ側まで来るとドロリとした魚のような目で見下ろした そして寝袋のファスナーを引き下ろすように 俺は三刀小夜のつなぎの首から下腹部に繋がるファスナーをいっきに引き下ろす 白く滑らかな三刀小夜のつなぎの中身が剥き出しになり現れた 美しく艶めかしい彼女の脚の間にあるそれはキーキー嘴を開けて鳴いている そして赤い小さな舌で鳴き叫ぶ嘴に俺は挿し入れる。 「 ッ最低 」  パンツの替えはまだある、まだ寝ている三刀小夜に気付かれぬように離れた場所に行きパンツを履き替え使用したウエットティッシュと一緒にコンビニ袋に押し込んで小さく縛りリュックの底に突っ込んだ。帰りに駅のゴミ箱にこっそり捨てなければ、三刀小夜にバレないように。 「 おっ 早いなイソノ トイレか 」  戻ると三刀小夜が川辺で歯磨きをしていた。     
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