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「 昨夜は絶好のシュチュエーションだったんだがな ぐっすり眠ってしまった どうだ 夜中になんかなかったか 」  言えるわけない、2日続けて河童で夢精したなんて、しかも三刀小夜の脚の付け根に河童がいたなんて。しかし本当に全部夢だったんだろうか、目覚めた時、寝袋のファスナーは足元まで引き下げられていた、そして寝袋の周りの小石はびっしょり濡れていた。 「 どうした 河童に尻子玉でも抜かれたか 」 「 いえ なんにも無かったと思います 」 「 そうか 絶対来ると思ったんだがなぁ 」  寝袋を仕舞ってから枝を集め焚き火でお湯を沸かしてコーヒーを飲んでいると。 「 おはようございます 」  大きなリュックを背負った30代くらいの男性が現れた。 「 キャンプですか 」 「 違いますよ 取材です 」 「 ヘェェ 何の取材なんです 」 「 河童ですよ 河童 」 「 河童ッ そう言えば下の町で河童グッズ売ってますね いるんですか本当に 」 「 それを取材してるのですよ 」 「 ハハッ これは失礼 そうですよね 」 「 あなたは登山ですか 」 「 登山と言うほどじゃないですよ 単なる山歩きフリークと言ったとこです 」 「 で 河童見かけませんでしたか 」 「 残念ながら それじゃあ河童探し頑張って下さい 」     
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