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 男は足早に去っていった。 「 見つけた 」  三刀小夜の目がギラリと光った。 「 出発するぞ 」 「 はい 」  それからさっきの男が現れた方へと押し進む。 「 あのぅ班長 川から離れて行ってますよ 」 「 いいんだよ それより人の気配に注意しろ 下を見ろ 微かだがこれは人の通う道だ イソノは後ろを注意してくれ 」  意味がわからなかったがとりあえず言う通りにした。1時間ほど歩くと木々が拓けた場所に出た。 「 ここは何なんですか 」 「 大麻畑だよ ここで大麻を栽培している 」 「 えっ 」  と、突然背後から 「 お前ら何をして … ブゥアッ  背後に現れた男のみぞおちに小夜の後ろ回し蹴りが炸裂する、聞いた事の無い鈍い音がした、うずくまる男の鼻をサッカーボールのように蹴り上げた、ピキッと乾いた音がする、絶対になんかの骨が折れた音だ。  仰け反って倒れた男の首すじに小夜は何か突き付けた、バチッ それはスタンガンだった。男はピクリとも動かなくなった。 「 イソノ リュックの中にタイラップがあるはずだ そいつの手足を拘束してくれ 」     
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