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「 河童がついでだったんでしょ 」 「 そんな事ないぞ ウチはオカルト雑誌だ 」 「 はいはい でも拘束した男はいなくなってたんでしょう 」 「 ああ 警察が行った時には居なかったらしい 自力で逃げたか仲間が来たか それはわからん 」  或いは河童が来たか。それは流石に小夜には言えなかった。でもあの時何かがいた。 「 まあイソノを巻き込んだのは悪かったと思っている 」 「 いえ いい体験が出来ました それからずっとイソノって呼ばれてますが海乃です班長 」 「 なにがだイソノ 」 「 いやだから名前がです 」 「 …… 」 「 僕の名前は海乃です 」 「 そうなのか なら早く言えよ 」 「 いやいや ずっと言ってましたよ 」 「 知らん初耳だ あと海乃 お前は少し物事を正面から捉え過ぎるきらいがある まあお前ら世代全般に言えるのだが おそらく瑞浪空の存在がトリガーになっているのだろう もう少し柔らかくなれ どこかでパンクするぞ 」 「 はい わかりました 」  小夜の膝の上には町のお土産屋で買った河童のヌイグルミが乗っている。 「 班長もそうゆう趣味あるんですね なんか以外です 」     
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