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部員は三年生がふたり、二年生がわたし、一年生は今のところ……という状況だ。
それならどうして部として成り立っているのかといえば、かつては美術部と並んで学校を代表する強い部だったから、とかなんとか。コンクールに出せば誰かが必ず金賞を取るとかで、写真においてうちの高校の右に出る者はいなかったという。
そんな、なかなか疑わしい歴史の恩恵で、本来は部として活動を続けるには最低五人部員が必要なところを、たったの三人でも〝写真部〟として存続が許されている。
でも実は、わたしは、会長や副会長が生徒会の権限を使って裏で暗躍し、この部が〝写真部〟として存続が成り立っているのではないかと密かに目星をつけている。
……まあ、怖くて聞けた試しはないけれど。
「そっかぁ。十一月の頭くらいだったっけ? 応募の期限って」
「はい。夏は太陽も植物も一番元気な時期だし、イベントも多いし。それだけで見栄えのある写真が撮れますからね。そういうときに撮り溜めして、そこからピックアップするのも、ひとつの手かなーって。まあ、無精の極みって感じですけど」
「あはは。いいじゃん、いいじゃん。ある意味、賢いと思うよー、わたしは」
「ですかね?」
「うん」
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