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そんな感じだから、
友達も多くはなかった。
しかし、
あまり寂しいと感じたことはない。
一人で本を読むのが、
好きだったからだ。
小学校に入ると、
クラスの人数も増え、
自然人付き合いも多くなった。
しかし、
本当に心を許せるのは、
本だけだったと思う。
それは、
今でもほとんど変わっていない。
勉強も運動もそこそこ出来たから、
クラスでも少し特別な存在になった。
話す子がいないわけではないが、
つかず離れずの状態だ。
孤立している、
とは違う。
私の周りにだけ、
薄い薄い膜がめぐらされているようだった。
その膜は半透明で、
中からも外からも覗くことはできるが、
決して他人がその膜を破って入ってくることはなかった。
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