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生存圏:元々は、全てが無の惑星に宇宙環境工学によって零から造り出された宇宙都市のことを意味した。が、カスターはこの技術を地球上にも適用、蔵北高原の無人の不毛地帯にニマ生存圏を創出する。以降、それまで居住不可能だった地球上の極限地帯に作られた逆植民都市を特に生存圏と呼ぶようになった。生存圏を包む防護壁にはシールドが内蔵されており緊急時には最大1000kmに及ぶシェルターともなる。大生存圏と呼ばれるのはニマ生存圏、クラウルスハウン生存圏、アハガル生存圏である。中生存圏にはチューク生存圏、プエルトマルドナード生存圏などが分類される。小生存圏としては東京生存圏が僅かに散見される。ちなみにかつてナチス政権がレーベンスラム(生存圏)という言葉を用いたが、この時代の生存圏という言葉に負の印象を持つ見解は存在していない。これは地中海文明時代に希望に溢れた言葉だった植民地という語が帝国主義時代に負の印象を持たれるに至ったこととは正反対である。
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