生存圏 設定資料集

目次

最終決定者...月面住民が全ての分岐的展開を理解し意思決定した後、その表明された膨大な意思は執政官会議に呈示される。執政官会議は多数及び少数意思を選択した場合起こりうる全ての分岐的展開を想定した上で最終決定者の審議を経て最も最善の結果が想定される方針へとパラダイムシフトを行う。最終決定者とは想定される分岐以外の新たな分岐を呈示できる者のことである。

人工婚：ランシードとレワに起源を持つ。粒体時代の人類の急速な宇宙進出は宇宙の広さに対する人類の人口不足を招いた。大集団で植民星に定住するなら問題無いが小集団で探査に向かう場合広大な宇宙空間で別の人間に出会うことはまずあり得ず人口減少が懸念された。そこで全人類遺伝情報保存システムから自分に最も適合した特性を持つ生体を配偶者として生成し、作り出した配偶者を同伴する人工婚が発生した。これは事前に最も適合した特性を持つものを選択しているため性格面で双方に衝突が起きづらいシステムとなっている。勿論配偶者に対しては様々な配慮と誠実さが要求されもするしある機関に常時夫婦関係の情報が提供されもする。それでも衝突が起きるケースもある。人工婚擁護派によれば、"見合い結婚史上最高のケースと同等の結果を常にもたらす"という。基本的に宇宙開拓者のみの結婚様式。