サクラサイタ……のか?

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翔吾がニヤリと笑った。 「そう。赤ちゃんの時からお互い知ってるすごく仲良しのイトコなんだーー」 「……」 「ちなみに、  初めて手を繋いだ女の子は蘭。ハグとかほっぺたにチューとかも蘭が最初じゃないかなーー」 「チュー!? ってキス?? 黒川さんとキスしたことあるのっっ!!」 「何、その驚き。だってほっぺただよ?  うちのじーちゃんさ、イタリア人なんだよね」 「は!?」 「でさ、うちのかーちゃんと蘭のかーちゃんが仲良し姉妹でさ。  イタリア人ってさ、結構濃ゆいんだよねーー親戚付き合いとかが。  特に、日本で暮らしてて他に親戚なんかいないから、ウチはじーちゃんがなにかっつーとみんなを集めるんだよ。  つーか、じーちゃんなんか未だにイタリアの親戚と付き合いあるからな」 思いがけない話の展開にくるみはただただ黙った聞くだけだ。 「そんなわけで、蘭と弟二人は昔っからよく知ってるの。  蘭は年も同じだからやっぱりすごく仲よくて、オレとアニキと5人でいっつも遊んでた」 「そう、だったんだ……」 「……だから、うちはクリスマスも盛大に祝うよ。  カソリックだし。  24日なんて朝から晩まで予定がびっしりだからねーーもう飲めや歌えやの大騒ぎだからさ」 「それで……黒川さんとイブは一緒だったんだ」 「そうだよ。だって、親戚一同で集まるし。  24日の夜はプレゼント交換があるから外せない。  くるみも一度来てみる? びっくりすると思うよ」 気軽に「来てみる?」なんて言われて驚く。 そういう感じなのか?
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