サクラサイタ……のか?

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*** 春のうららかな日。 くるみは翔吾と公園で待ち合わせをしている。 なんやかんやで、コトは進展しないまま、二人は大学生になったのだが、 久しぶりにゆっくり会えそうなので、 お弁当を持ってのんびり花見をする予定だ。 くるみが公園へ行くと、翔吾は芝生の上に寝転がっていた。 気持ち良さそうに寝ているその無防備な姿に見とれた。 ーーカッコいいなぁ…… 隣に座って翔吾の手をそっと握った。 翔吾が目を覚ます様子は見られなかった。 …… ………… ーーもう少し……   もうちょっとだけ…… 心臓がどっくん、どっくん、と音をたてている。 どっくん、どっくん、どっくん…… 発作を起こしそうだったけど、誘惑に抗うことができず、少しずつ体を前に倒していった。 赤ちゃんのようにあどけない表情の翔吾。 思わず、その頬に手をあてた。 そのまま髪をかきあげる。 どっくん、どっくん、どっくん…… ーー大好き…… 動きを止めることができなくて、くるみはそのまま唇を翔吾のそれにのせた。
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