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「そなたは立派であるな。會津藩主として鼻が高いぞ」
「いえ、とんでもございません!もったいないお言葉でございます…」
「誠のことじゃ。否定するでない」
「はぁ…」
「身分は違くとも、予は志同じくする近藤たちを信頼しておる」
「身に余るお言葉にございます。精進致します」
「しかし、そのようにはっきりとした物腰、気が晴れる。さすがは會津の女子じゃ」
「確かにそのとおりでございますな」
昔から気が強いみたいね、会津の女性は。
「ああ、そうであった!変わった楽器が弾けると申したな」
「左様でございます。西洋のピアノなる楽器にございます」
「そのピアノとやら聞かせてくれぬか」
はぁ?!
「殿の直々のお言葉。是非に」
この状況でピアノを弾けと?
いやいや、何を仰いますやら…
あまりに衝撃的で青ざめる。
「島田君、ここへピアノを運んでくれるか」
「かしこまりました」
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