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「…ある。あります!わたしは中途半端なことはしない!恋が始まるときも、終わるときだって…」
フッと呆れたように笑われた。
どうして笑うの…
土方さんからしたら、年も離れてるしわたしは子供なのかもしれない。
考え方もあまちゃんで…
心に秘めておくって決めたばっかりだけど。
バレようが何だろうが、どうでもよくなってきた。
子供は子供なりに本気で恋してるんだから!
ヤケになったせいで、とんでもないことを口走ってしまった。
「何なら…本気の恋ってやつを教えてあげましょうか?」
自分の心をコントロールできない。
どうしよう。
ここはわたしの時代じゃないの。
いつの間に?
わたしの心は土方さんでいっぱいになってしまったの?
悩まされるほどに惹かれてしまったの?
この人には絶対、恋なんかしないと決めてたのに。
神様、好きになってもいいのでしょうか?
ダメって言われても、もう遅いのです。
心が好きだと言ってるんだもん。
わたし…
土方さんが、好き。
恋風は来たばかり。
恋をした。
わたし、恋に落ちてしまった。
100年以上もの時を超えて。
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