12.恋をするとは思わなくて

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「…ある。あります!わたしは中途半端なことはしない!恋が始まるときも、終わるときだって…」 フッと呆れたように笑われた。 どうして笑うの… 土方さんからしたら、年も離れてるしわたしは子供なのかもしれない。 考え方もあまちゃんで… 心に秘めておくって決めたばっかりだけど。 バレようが何だろうが、どうでもよくなってきた。 子供は子供なりに本気で恋してるんだから! ヤケになったせいで、とんでもないことを口走ってしまった。 「何なら…本気の恋ってやつを教えてあげましょうか?」 自分の心をコントロールできない。 どうしよう。 ここはわたしの時代じゃないの。 いつの間に? わたしの心は土方さんでいっぱいになってしまったの? 悩まされるほどに惹かれてしまったの? この人には絶対、恋なんかしないと決めてたのに。 神様、好きになってもいいのでしょうか? ダメって言われても、もう遅いのです。 心が好きだと言ってるんだもん。 わたし… 土方さんが、好き。 恋風は来たばかり。 恋をした。 わたし、恋に落ちてしまった。 100年以上もの時を超えて。
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