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「かれん君、一体何をしているんだい?その格好は…」
「山南さん!馬の練習です」
「それは見れば分かる…」
そう。
お願いとは、乗馬。
沖田さんの指導の下、早速練習中。
家事の他に何かしていたほうが考え込まなくていいし、気晴らしにもなるし。
「もっとゆっくり走らせたほうがっ!手綱をしっかり握って…ああ、見ていられない」
「すいません、山南さん。かれんにどうしてもって頼まれたもんで…」
「イザというとき馬に乗れたほうがいいでしょう?」
「いざという時って…そんな時はないと思うが」
「この子、相性がいい気がする。名前は?」
「数日前にここへ来たばかりで、まだ名前がないんだ」
「じゃあ、わたしが付ける」
「それより、なかなか筋がいいよ!初めてとは信じられないなぁ」
「ホント?!」
「この馬、気性が荒くてさ。他の馬より手を焼くはずなのに」
褒められていい気分。
「なぜ気性が荒いと分かっている馬を選んで乗せるんだ!」
「それは心配だったけど、今日は比較的落ち着いていたし、島田さんも私も付いているから」
「この子、厩で初めて会ったとき、わたしをじっと見つめてくれたんですよ」
「うわぁ、山南さん、なぜ彼女が馬に…?」
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