1.悠久の時を超えて、可憐な花は咲く

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1.悠久の時を超えて、可憐な花は咲く

ここは、古都・京都。 いにしえと現代とが融合し、21世紀でありながら雅な時が流れる。 春は桜に都をどり。 夏は何といっても祇園祭。 嵐山の舟遊び、鴨川納涼床、そよぐ川風とせせらぎ。 秋は紅葉、夜長のライトアップ。 冬は雪の世界遺産に花灯路。 歴史と伝統と文化を未来へつなぐ、和の情緒香る街。 雨の日さえも風情を感じるこの街を、人は“千年の都”と呼ぶ。 春夏秋冬1年を通じて観光客が訪れ、特に訪日外国人にとっては理想どおりの日本と言っても過言ではないらしい、日本が世界に誇れる一大観光都市でもある。 …はずなんだけど。 「なんなの…これは…」 何なの? この状況はっ!! 「この方々はサムライ…でしょうか?」 目の前で侍の格好の男の人たちが“殺陣”…っていうの? してるんですけど。
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