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ん?
ちょっと待って、今何て言った…?
“ヒジカタ君”って言わなかった?
少し前に“コンドウさん”っても言ったような…
そうか!
あの水色の羽織、見覚えがあると思ったら。
嫌な予感…
違う!
だって、そんなファンタジーなこと起きるはずがない!
心の中で言い聞かせる。
まさかね…
絶対、ぜぇっっったい!
そんなわけない。
「とにかく布団に戻れ!もう暫く休んでろ。山南さん、頼む」
「はいはい」
あたしを侍紳士に預けると、“ヒジカタ”さんはその場を後にした。
どうなってんの?!
何が何だか…理解不能!
むしろここは日本なのか?
「君は一体誰だい?」
その一言にはっとし、現実に引き戻される。
“ヒジカタ”さんとは対照的。
温和で親切そうな人柄が内面から滲み出ている。
「わたし、あの方に助けていただいて…」
動揺のせいで、質問を無視した答えを口走った。
っていうか、あなたこそ誰?
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